ぎんのだんがん。

どうも初めまして、沢城ユウマです。
兄さんも背後さんもこういうことを描くのが苦手なので、僕が出張ってくることになりました。
何気に僕こういう場所では初登場だよね。
簡単に自己紹介をしておくと、沢城カズマの実弟で、遠古鴫キャンパスの中学２年生やってます。

これから先どういう扱いになるのかは全くもって謎。
しばらく前に勧誘くださった結社さんごめんなさい。









・真田家について
まず、ウチのことを説明するならこの家について語らねばなりません。
でも長くなるので省略しちゃいます。
有史あたりから続く、ゴーストとは違った異存在を討滅する家系とでも思ってもらえれば十分かと。
能力としては特上なんですが、広域殲滅に特化するばかりに汎用性に欠けるので、その欠点を４つの分家に補わせています。
歴代の当主は４つの分家の中から御側付を選ぶのがしきたりで、兄さんは次期当主候補の一人の御側付を務めていました。


・沢城家について
真田家を守護する４家のうちの一つが沢城家。
護衛術「絶閃」と異存在を判別できる「浄眼」を特長とする家系で、護衛を得意としています。
その特性上、「対人型」を担当していて、文明の進歩やシルバーレイン影響で異存在が表立って行動できなくなってきた昨今では、他の３家よりも発言力は強いですね。その分責任も増してきてますが。

来訪者の血を引いているとかいう話も聞いたことがありますが、そのあたりは僕の専門外なので。
ただ、日本人離れした容姿の人間が生まれやすいのは事実です。兄さんなんかその典型ですよね。


・絶閃について
これについては兄さんが以前お話したみたいですね。
こちらを参照してください。
大前提として、絶閃の技を振るうということは相手の殺害、100歩譲って完全無力化を意味します。
故に真田の任務以外でこれを使うことはまずないでしょう。自らが死に掛けたとしても。

そもそも「ヒトガタの破壊」のみにしか効果を発揮しないので、妖獣などのゴーストに対しては能力者としての力のほうが便利とも言えますね。


・武装について
【神獄】以外は、沢城家の倉に死蔵されていたものを持ち出して詠唱兵器化したものです。
【】の前の漢字は兄さんがカッコつけてるだけで、正式名称ではありません。
基本的に沢城の浄眼と連動して力を発揮するので、兄さんの手に馴染む、ってだけで通常の詠唱兵器と大差ないですね。

……あぁ、ちなみに倉に忍び込んで持ち出してきたのは僕です。兄さんは隠密行動が苦手なんで。


・趣味について
料理のことですね。これの原因は兄さんの主人――つまり、次期真田家当主候補の女性が原因。
彼女はケーキをはじめとするデザートの類が好物で、よく兄さんに頼んで……いや、殆どパシリでしたが街に買いに行かせていました。
ですが彼女の屋敷はそれはもうド田舎と言って差し支えない山奥にあり、買い物に行くのも一苦労。
そして買い物だけで一日が潰れることに疲れた兄さんが「もう自分で作ってやらぁ！」と一念発起したのがきっかけ、というわけです。

もうお気づきの通り、兄さんの下僕根性はその人によって培われたと言っても過言ではないです。


・転校について
兄さんが能力者として覚醒してしまったから。
誰かに絶閃を使ったにもかかわらずぶちのめされたのが覚醒の原因らしいです。
もっとも、その誰かを追いかけて銀誓館学園に転入したころにはその人はいなくなってたみたい。
大口を叩いて家を飛び出した以上、卒業するまではこの学園で頑張るそうですけど。